寺地の家

木造 2F
竣工 2019/12

この計画のキーワードは「調和」である。本件は敷地選びから参加し、将来、良好な町並みになると思われる土地を選択の基準とした。町並みに対しては、上質で洗練された外観での参加を目指している。
住宅の特徴は二つの庭と内部のつながりにある。一つは居間、和室、廊下に囲まれた東面の庭で、CUT-T型鋼を並べた通気と採光を兼ねた塀が植栽と共に、隣地に対し緩やかなプライバシーを確保している。 他は浴室、洗面脱衣室と廊下に囲まれ、隣地とは独立したプライバシーを確保している。 ここでは奇抜なデザインを求めるのではなく「調和」を求めている。上質に仕立てられた着心地の良い服のように、居心地よく家族が暮らしていけることを目指している。また、この住宅が豊かな日常をつくることに、貢献する役割になることを願っている。

Copyright(C) KICHIJIMA MAMORU ARCHITECTS 2008 All Rights Reserved.